筋膜性腰痛症(腰痛症)
診察室に腰に手を当てながらスーツ姿の男性Aさんが入って来ました。
「フー」
こんにちは。どうされましたか?
「Aさん」
先生。最近、夕方になると腰が痛くて、痛くて。
「フー」( カルテを見ながら。)
営業のお仕事なんですね。ところで、どんな痛みなんですか?
「Aさん」
つっぱると言うか、重だるいというか. . . . 。
最近、仕事が忙しくて1 日中お得意さま回りしてるんです。
車を運転して営業所に戻るときには腰が痛いんですよ。
( なんだか疲れきった表情をしています)
「フー」( 一通り、診察を終えて)
Aさん。動きも悪くないですし、レントゲン上も異常はないようですね。
神経を圧迫しているような所見もないですよ。他にも沢山おられます。
仕事で、長時間パソコンに向かう事が多く、肩こりにも悩んでいるBさん。
台所で食事の準備をしたり、掃除機をかけたりすると痛むCさん。
はたまた、徹夜マージャンをしてたら腰がパンパンに張ってしまったD君。
腰痛の大半をしめるこの疾患はなんでしょう?
(姿勢が関係してそうです)
筋・筋膜性腰痛症(腰痛症)
さて、AさんからD君まで共通しているのは、「不良姿勢」や「同一姿勢」なんです。
車の運転や長い間前かがみで机に向かっていたり. . . 。
このような姿勢は筋肉の疲労を起こします。
そのために腰痛が起り易くなるんですね。
筋肉の疲労が原因で起る腰痛のことを「筋・筋膜性腰痛症」といいます。
ただ、腰痛の原因はさまざまで、はっきりわからない事も多いんです。
そこで、レントゲン上も神経学的にも異常が無いし、さて原因は??
このようなとき、差しあたり「腰痛症」と診断します。
※ご注意
典型的な具体例を挙げただけですので、必ずしも全ての方に当てはまる訳ではありません。ご了承下さい。
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